野菜とか食べ物豆知識

知っているようで意外と知らない野菜の知識を調べてみる!

勘違いしがち!野菜ジュースの栄養や効果について知っておこう

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最近野菜ジュースのコーナーがやたら拡大したと思いませんか?

数年前はコンビニでもスーパーでもドリンクコーナーの端にポツンと製品がいくつか置かれていたと記憶していますが最近では堂々と「野菜ジュース」の棚が出来上がってますね。

味も季節に合わせて期間限定で販売したり、「鉄分強化」「カロリーオフ」などそれぞれ特徴的なものも増えてきました。

私も「最近野菜をちゃんと食べてない」と感じたときなどよくお世話になっています。

でも買う時に多すぎてどれを選んでいいのかわからなくなってしまうことがありませんか?迷った挙句決められずに結局適当に目についたものを買ってしまうんですよね。

今回は野菜ジュースの栄養や効果をメリットとデメリットに分けて紹介していきます。

これを読めばきっと野菜ジュースを買う時にもう迷わずに済みます‼

 

 

野菜ジュースの特徴・効果

まず野菜ジュースを飲むことによって具体的にどんな影響があるのでしょうか。

また他の飲み物とは違う野菜ジュースの特徴も見ていきましょう。

特徴

  • カロリーオフ、塩分・糖分不使用など健康に配慮されている。
  • フルーツの配合を多くし、飲みやすい。
  • 季節ごとに期間限定にするなど飽きることがないようになっている。
  • 野菜が入っているとわかりやすくするために食感があるものがある。
  • ジュースにすることで吸収が良くなる栄養素もある。

 

効果

飲み続けることで

などの報告もありました。

飲んだからと言って急に「劇的に体調が変わった」「〇〇〇が治った・なくなった」という事でもないようです。

普段の食生活に気を使い、それにプラスし、尚且つ継続していくという努力が大事ですね。

 

 

野菜ジュースを飲むことによって

◎メリット

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1,手間がかからない

ただ飲むだけですから野菜を買ってきて、洗って、切って料理をして…といった手間をかけることがありません。

 2,1本100円程度なので買いやすい

ものによっては倍くらいの価格で販売しているものもありますが、大体が100円前後ですから、気軽に買えるし、続けやすいですね。

 3,野菜嫌いでも飲める

大人になったからといって野菜が食べられるようになる訳ではないですよね。

大人だけではなく、野菜が嫌いな子どもでもフルーツジュースのように飲みやすい味にしている商品もあります。

最近では、小学校の給食に定期的に野菜ジュースを取り入れている所もあるくらいです。

 4,外出先でも入手が可能

出張や旅行に行くと食事バランスが偏ったりしませんか?

仕事が立て込んだり、その地の名物料理などに目が行ってしまってついつい野菜不足に…なんて時にコンビニやスーパーにおいてあると手軽に入手できます。

 5,保存が効くのでストック出来る

開けなければそこそこ日持ちしますから、ある程度まとめ買いしておくのもアリだと思います。

ただし、開けたら早めに飲み切る必要がありますから、その点は注意が必要です。

 6,鉄分・カリウムなどが摂れる

よく野菜ジュースは作られる工程で栄養が壊されてしまうという話を耳にしますね。確かにそういった栄養素もあります。しかしその反面、その影響をほとんど受けない栄養素も色々あります。

鉄分やナトリウム、カリウムなどのミネラル類や、野菜の色素であるカロテノイドなどがこれに該当します。

 7,「噛む」「飲み込む」動作が難しい人に

口内炎が酷かったり、口腔内に炎症がある人や、口周辺のケガをした人、高齢で噛む力が弱くなってきてしまった人など、「噛む」ことが難しい人たちにとっては助かる

 

 

△デメリット

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良い所ばかりという訳ではありません。

残念ながらデメリットもあるのです。

 1,洗浄・消毒・加熱殺菌により破壊されている栄養素もある

水溶性ビタミンは文字通り「水に溶ける」性質です。そして熱にも弱いことから製造工程で破壊されてしまう栄養素もあります。

そのため後から添加しているものもあります。例えばビタミンCがそうです。サプリメントなどにも使われている「人工(合成)ビタミン」を添加しているものもあります。

これは過剰摂取さえしなければ毒性はないとのことです。

ビタミンCは普通に生活してれば過剰も不足も起こりにくいので、あまり構えすぎなくて大丈夫ですよ。

 2,飲んだからと言って生野菜と同等の栄養素の確保はできない

厚生労働省や日本栄養士会では「1日に350g以上の野菜を摂取する」ことを推奨しています。

野菜ジュース350mlと野菜350gでは摂取できる栄養素に大きく差があります。

野菜を食べなくても野菜ジュースだけ飲んでいればいいという訳ではないのです。

「1日に必要な野菜が取れる」という表示を信用し過ぎるのも危険です。

その数字をベースにして1日に必要な野菜350g分を計算上、数字上で入れたということであって、野菜350gを取った場合の栄養素がそのジュースに入っているという訳ではありせん。生の野菜にはどうしたって敵いっこないですね。

 3,飲み過ぎれば逆に太る

これも製品によりますが、飲みやすくするためにジュースに近い味付け(甘味を足している)で販売しているものもあります。

甘味や糖質が全てカロリーの高い要因になるとも直結させて考えるのも良くないのですが、誰でもすぐにわかりやすく伝えるためにということを考えて言わせてもらうと、極端な話「甘味=糖質=カロリーが高い」となりますね。

はじめは飲みやすいものから飲んでみて、慣れたら糖分不使用のものや、野菜100%に変えていくと良いですよ。

 4,1日1本が目安

恐らくパッケージに書いてあると思います。

何事も適量が一番ですので一日や一度に大量に飲んだりすることは避けてください。

もし毎食飲みたいということであれば、例えばカロリーが高めのものなら100mlから

今週のお題「修学旅行の思い出」

150ml程度などにして量の調整をした方が良いです。

 5,糖尿病を悪化させるもしくは引き起こすリスクもある。

病院や健康診断で糖尿病の恐れがある人または糖尿病と診断された人は飲むとしたら注意が必要な場合があります。

もちろん糖尿病のみならず、食事制限や食事指導を受けている人たちもです。

医師や管理栄養士に相談し、メーカーと飲む量の選択が重要になります。

 6,添加物に注意

パッケージの成分表示に注目です。

食品添加物食品安全委員会によって、人の健康を損なう恐れのない場合に限り、成分規格や使用基準を定め、使用を許可するとされています。

安全とはいえ、やはり過剰な摂取は長い目で見るとどんな影響がでるかわかりません。

着色料がやたら多いものは避ける、飲む頻度を少なくするなどした方が良いです。

 7,飲み物であるため「噛む」という動作がない

先ほどメリットでは「噛む」動作が難しい人にとっては助かるとも書きましたが、その必要のない健康な人、ケガなどしておらず、普通に食事できる人にとっては噛む動作が無くなることで、顔の筋肉が弱まったり、あごの力が弱くなってしまいますので、野菜ジュースだけで済まそうとせず、通常の食事にプラスするという形で飲むようにしましょう。

 8,不溶性食物繊維はほぼない。

不溶性食物繊維の特徴として、ザラザラ、ボソボソとした繊維質であることが特徴です。

その繊維質は飲むときに邪魔なので不溶性食物繊維は除去されていることが多いです。

不溶性食物繊維は水分を吸って膨張することで、腸内を刺激し、蠕動運動を活発にすることで便通を促進します。

残った水溶性食物繊維と野菜ジュースの水分によってある程度の便秘改善効果は見込めますが、やはりここでも生の野菜には敵いませんね。

 

 

ではどういった野菜ジュースを選べば良いのだろう??

メリットもデメリットもたくさんあって結局どうすれば良いのでしょうか

含まれている栄養と効果に注目

例えば、肌のトラブルの時にはβカロテンを多く含んだものを選ぶようにします。

βカロテンは紫外線などダメージから肌を守ってくれる効果があります。肌荒れやニキビにも効果があります。

またβカロテンは脂溶性です。炒め物など油を使った料理の時に一緒に取れば効率よく吸収できます。

他にも目の疲労回復や改善がしたいのならポリフェノールが含まれているものを選ぶなど、目的によって飲み分けることができます。

 

体調が悪い時には無理して飲まない

体調が悪いときに飲めばかえって悪化させてしまう場合もあります。

毎日必ず飲まなければならないものではないので、自分の体調に合わせて決めるようにしましょう。

 

 

まとめ

  • 野菜ジュースは手間がかからず、安価で手に入ることで持続性が期待できる。
  • 鉄分やカリウム、βカロテンなどは製造過程で破壊されない。
  • 野菜ジュースを飲んで野菜を摂取した気になるのは危険。あくまで「食事のサポート」であることを忘れずに。
  • 目的別、栄養、効能別に選んで飲みわける。
  • 自分の体調に合わせて飲む日と飲まない日は決めて大丈夫。

「ちょっと最近野菜足りてないな」「肌荒れてるな」と感じたら普段の食事にまずはプラス1本してみて様子を見てみましょう。

たくさんの野菜ジュースが販売されていて便利な反面、選択肢が増えた分私たちが自分に合うものをきちんと判断し、選んでいく必要がありますね。