もやしが酸っぱい・臭い……原因ってなに?? 腐ってんの?
スーパーでわずか20円~50円という安さで売っているもやし。
店によっては一桁の金額で売っている店舗もあるかもしれません。1年を通して安定した値段で入手できることから学生の方から主婦の方、一人暮らしをしている方々の強い味方なのではないでしょうか?
もやしから臭いが‼原因は何?
もやしは買って2~3日以内に食べてしまうのが一番良いのですが「冷蔵庫の奥にしまっちゃってて気付かなかった」「忘れてた」などということから買ってから数日経ってしまったなんてことありませんか?
私はしょっちゅうです…。
捨てるのももったいないから…まだ大丈夫かな?なんて袋を開けて見ると酸っぱい臭いがっ!なぜ他の野菜とこんなに違うのでしょうか?
もやしはデリケート⁉丁寧に扱いましょう
もやしは発芽中の新芽の部分です。更に日光に当たらない暗所での生育ですから、日光による殺菌効果を得られず、必然的に細菌に弱くなります。加えて成長途中なので細胞分裂が活発な反面、衝撃や温度変化、菌にとても弱いのです。
ぶつけたり、レジ袋に押し込む、下の方に入れてしまうと、せっかく良いものを選んでも台無しです。袋に入れるときは上の方に、常温で長時間放置ももちろんNGですからなるべく早く冷蔵庫にしまうようにしましょう。
もやしは傷むと酸っぱい臭いのほかに
- 茶色、または白っぽい汁が出る
- 茶色に変色する
- ぬめりがでて、溶ける
といった状態になります。こうなるともう食べることができないので処分しましょう。
臭ったらもう食べられない?
「もやしの状態は悪くないんだけど、臭いが少しして気になる…でも捨てるのはもったいないな。」こういう時ありませんか?
もやしから水が出ていないもしくは透明の汁であれば、すぐに加熱すれば食べられるものもあります。
水洗いする
もやしをザルにあけ、水洗いをします。
水洗いにより臭いを消すことが出来ればOKです。
洗う時ザルは少し大きめのものを。ザルに対しもやしの量が多いと洗うのに時間がかかってしまいますし、ザル内で水がうまく回らないので、落とせるものも落とせなくなります。
加熱する
沸騰した状態で1分以上茹でてみて様子をみることも出来ます。
茹でて酸っぱい臭いが取れていれば食べることができます。
もやしに「旬」ってあるの?
もやしは「水」と「暗所の温度管理」のため、あまり季節による影響はなさそうです。
買う時の注意点
もやしは存知の通り「鮮度」が命です‼
そこでもやしを買う時のポイントをいくつかご紹介します。
色は全体的に白っぽいものを!
色が白というのは大前提ですね。茎は太く、固く、ハリのあるものを選ぶようにしましょう。
手に取ってみて感触を少しだけ確認してみるのも良いですね。しっかりと硬さがあるものを選ぶことをお勧めします。
もやしの「ひげ」にも注目してみましょう。
ひげが短く、透明感のあるものを選ぶようにしましょう。
袋詰めの場合は水に注目!
売り場では袋詰めにされていますよね。
袋の中の状態をチェックしてみましょう。
袋の中の水が濁っていないか、水が溜まりすぎていないか、袋内の水滴が多すぎないかもチェックポイントです。
アルファルファはより日持ちしないので鮮度の良いものを‼
アルファルファは日持ちしません。
買ったその日のうちに食べてしまうのがベストです。
他のもやしと同様に、茎が白くハリのあるものを、根は透明感のあるものを選ぶようにしましょう。残ってしまったときは、チャック付きのポリ袋などで真空状態にし、野菜室で保管してください。しなびてしまったら10分~15分程水に漬けておくとシャキシャキ感が戻りますよ。
買う時に避けた方が無難なもの
- 全体の色味が良くない。褐色になっているもの。
- 茎がかなり折れてしまっている。
- しおれているもの。手に取ってやわらかいと感じるもの。
最近のスーパーの商品管理は徹底しているのでお店に置いてあることは少ないと思いますが、場合によっては傷んでしまっていて食べられないかもしれません。せっかく買ったのに食べずに捨ててしまうなんてもったいないですよね。おいしいもやしを買うために是非参考にしてみてください。
もやしが出来るまで
植物の種を土に蒔いてしばらくするとやわらかい芽が出てきますね。もやしはこの状態のうちに食べます。もやしを漢字で書くと「萌やし」。若い芽がぐんぐん成長し伸びていくという意味が含まれています。
もやしは、豆類や麦類に水分と適温を与えて人工的に発芽させたものになります。
その作業工程は
浸漬
↓
育成
↓
洗浄・脱水
↓
袋詰め
ととってもシンプル。
成長も約1週間と早く、手軽に育てることができることから、家庭で育てている人もいるそうですよ。
底の広いビンや容器に洗浄した豆を並べ水を張り、暗所に置く。この「暗所」は菓子折りなどが入っていた箱だったり、段ボールを活用しても良いので、すぐに始められちゃいますね。
ただ発芽してからは毎日の洗浄作業が必要になり、雑菌が入ってはいけないのでスプーンやビニール袋を使用して作業を行うなど細心の注意を要しますので、家庭でチャレンジする際はそういった点にも気を付けるようにしてくださいね。
もやしの種類
緑豆もやし
おそらく多くの人が耳にしたり、見かけているのがこの種類です。
緑豆もやしはグリーンマッペと呼ばれる大豆に似た緑豆を発芽させて作ります。
中国では青小豆と呼ばれ、春雨の原材料としても有名です。
緑豆もやしの特徴は、茎がしっかりしていて長くて太く、光沢のある白色をしています。
軸は太めで食べごたえがあり、もやしをメインにした野菜炒めや鍋で活躍できます。
クセがなく食べやすいことから人気があり、現在日本で約9割を占め一番生産量の多いもやしです。
黒豆もやし
「ブラックマッペ」という黒い豆ケツルアズキとも呼ばれています。
名前から「黒豆に近いかな?」と想像しがちですが、煮豆で食べられている黒豆よりも、どちらかというと小豆に近い品種です。
主にミャンマーやタイから豆を輸入しており、インドの「ナン」もこの豆から作られているというから驚きです。
緑豆もやしよりほんの少し細いのが特徴です。
豆の甘味とシャキシャキとした食感が楽しめます。緑豆もやしと同様、炒めものやラーメンの材料にもってこいです。
大豆もやし
大豆を水に浸し暗所で発芽させ、5~10センチほど伸びたら頭に豆をつけたまま収穫します。この豆をつけたままというのが最大の特徴でもありますが、もう一点、根を切って出荷するというポイントがあります。別名「根きりもやし」とも呼ばれています。
太くて長く、豆が付いたままで食べられるのでもやしのシャキシャキ感と大豆のコリっとした歯ごたえのある食感を同時に楽しむことが出来ます。豆の部分は火が通りにくいので豆が柔らかくなるまで加熱調理をします。
そのどのもやしとも違う特徴から韓国料理のナムルやビビンバなど辛味系をメインにした料理の具には欠かせないものです。
アルファルファもやし
アルファルファはマメ科ウマゴヤシ属の多年草で、紫馬肥(ムラサキウマゴヤシ)と呼ばれています。日本では牧草にすると馬がよく肥えるため、この名がついたとされています。
この「アルファルファ」の種子を発芽させたものがアルファルファもやしなのです。
アルファルファはスプラウト類の中ではサイズが最も小さく、サラダなどに使われます。
スプラウトって?
人工的に穀類、豆類、野菜の新芽を発芽させたものをスプラウトと呼びます。
かいわれ大根やブロッコリースプラウトなど、スーパーで販売されているものが新芽を発芽させたもので、芽や茎を食用としているものです。
もやしというのは、野菜の名前ということではなく、植物の種子に十分な光をあてずに育てたものを「もやし」というのです。
つまり、アルファルファを、光に当てずに発芽させた場合、その芽のことをアルファルファのもやしといいます。なんだかややこしくなってしまいますね…。
まとめ
- 酸っぱい臭いがしてももやし自体の状態によってはまだ食べられる場合もあります。
ただし、
- 茶色、または白っぽい汁が出る
- 茶色に変色する
- ぬめりがでて、溶けている
この状態のものは食べずに処分をしてください。
- もやしはとってもデリケート!上に重いものを乗せたり長時間の常温放置は危険です。
- もやしを買う時、全体的に色は白く、茎部分は太くハリのあるものを選ぶようにしましょう。
- 手に取ってみて、しっかり真空状態であるか、硬い感触はあるか、柔らかすぎていないかもチェックしてみましょう。
買ったら新鮮なうちになるべく早めに食べきるようにしましょう!!
安いからと言ってまとめ買いは危険です。2~3日以内に食べきれる量をその都度買っておいしいもやしを食べましょう。