野菜ジュースは健康に効果が無いって本当?
野菜ジュースは栄養が無いとよく聞きますね。
私もそう思っていた内の一人です。
なぜ効果が無いと言われてしまうのか、理由と根拠はあるのか、それは納得できるものなのでしょうか。
そもそも野菜は食べるものなのに、それをわざわざジュースにするくらいだから栄養が無い訳ではないハズです。どこか良い点があるかもしれません。
今回は専門的な単語が出てきたり、数字が出てきてややこしいとは思いますが、具体的に説明していきます。
効果が無いと言われる理由4つ
特に多かった意見を集めました。
その意見について私個人の意見とちょっとした豆知識を紹介します。
1,生野菜程の栄養がとれない
まず「野菜程の栄養がとれない」とありますが、これはもちろん当然のことです。
生の野菜には勝てませんからね。
野菜ジュースのパッケージなどによく「1日分の野菜が~」とありますが、これを鵜呑みにして野菜ジュースに頼り切るのは良くないです。
1日に野菜350gを食べることを厚生労働省や日本栄養士会が推奨していますね。
野菜ジュースを飲むことで確かに「量」は確保できていても「質」の確保は難しいのです。
この「野菜を1日350g摂る」ということについて少し説明をしましょう。
実はこの350gの中は
- 緑黄色野菜120~160g。
- その他の野菜240~280g
という配分があることをご存知でしょうか?
そしてこの「緑黄色野菜」ですが、もちろんこれにも決まりがあります。
「可食部100gカロテン含量が600㎍以上のもの」とあるのです。
いきなりカロテンがどうとか、含有量の話をされても中々ピンときませんよね。
緑黄色野菜とは、ニンジンやカボチャ、ブロッコリーやホウレン草など文字通り「色」がある野菜たちのこと。
例外があり、ピーマン、トマトはカロテンが600㎍もありませんが、緑黄色野菜のグループに入っています。
しかしこの配分を守って野菜を使っているか?というと正確なことはわかりません。
メーカーのサイトで確認する必要があります。
2,ビタミンCなどの水溶性ビタミン・酵素・不溶性食物繊維の破壊
恐らく「効果がないと思う理由は何ですか?」と質問して大体の人がこの答えになると思います。私も10年ほど前になりますが、栄養学の授業でこう言われたことは今でも覚えています。
確かに10年以上前はこれで正解だったかもしれませんね。
ただ野菜ジュースにはこの破壊された栄養素だけしかないという訳ではありません。
他にどんな栄養素があるのかは後半部分で説明します。
3,食品添加物を使っているから
「どうせ食品添加物だらけなんでしょう?」
という意見もありますね。
確かに野菜ジュースのビタミンCは野菜由来ではなく、後から添加しているものがほとんどだと思います。
食品添加物と聞くと警戒してしまいますが、食品添加物が無いと、ゼリーやプリンはザラザラとした食感、パンやクッキーの焼き菓子は膨らまないし、ボソボソになる。肉や魚だけではなく、ほとんどの加工食品は日持ちしなくなります。
私たちにとって切り離すことが出来ないものでもあります。
少し難しい話になってしまいますが、
食品添加物が使用可能になるまでの流れを少し説明します。
まず規格を決めます。そして動物を使った毒性試験を繰り返し、ADI(一日許容摂取量)を設定します。
このADI(一日許容摂取量)とは、「ヒトが一生涯にわたって毎日摂取し続けても健康に影響を及ぼさないと判断できる1日当たりの摂取量」をいいます。
このADI、初めて耳にする方もいると思います。ニュアンスとしては「ここまでは悪影響が無い。これを超えたら悪影響になる。」というよりも、「いくら何でもこの程度なら問題はないのではないか」という表現に近いです。
このADIを設定した後、ADIを越さない基準値を決め、安全性の確保が出来たら更に食品安全委員会によって審査・評価を受ける。という長い工程を経てやっと使用許可が出るのです。
しかしヒトで実験することはできないため、事故などによる偶然発生してしまったデータなどがある物質を除き、ヒトについてこの種の値が完全に安全であるとは言えないというのが現状です。
4,濃縮還元だから
「濃縮還元だから栄養が無い。」これも良く聞きますね。
確かに利益を最優先にしていたり、異様に安いものや海外製品などは警戒する必要があるかもしれません。
メーカーによっては通常のものと変わらない栄養効果があることをホームページに載せている所もあります。一概に濃縮還元のもの全てがダメという訳でもないのです。
野菜ジュースだけで済まそうとしたり、薬の代わりか何かと思うから「栄養がない」「効果が無い」「意味がない」とかの意見が出てくるのだと思います。
栄養を摂りたいのならまず1日3食バランスのとれた食事をとることから始めてください。
しかしただバランス良く食べろと言われてもピンときませんよね。
それを解決するには「食事バランスガイド」を参考にするか、栄養士・管理栄養士に相談してみると良いですよ。
インターネットでも質問受け付けてくれるサイトもありますし、そういったサイトを個人で開いて仕事にしてる人もいるし、個人に向けて栄養サポートをしてくれるサービスもあるし、講演会でも何でもやっていますから情報の確保はそんなに難しくはないと思います。
つまり、健康に効果があるのか無いのか、真相はどうなの?
野菜ジュースはまったく栄養が無いという訳ではありません。
確かに野菜ジュースにすることで減ってしまう栄養素もありますが、逆にジュースにすることで効率よく摂れる栄養素もあります。
1,脂溶性ビタミン、ミネラルの補給
ビタミンA、E、K、鉄分、カリウム、マグネシウムなどは残存します。
βカロテンは野菜ジュースにしても変わりません。なんとジュースにすることで吸収率が1.5倍アップするのです。
同様にリコピンもジュースにすることで吸収率は約4倍にまで跳ね上がります。
炭酸飲料や一般のジュース飲むよりか体には良いですね。
2,水溶性食物繊維は摂れる
水溶性食物繊維とは
- 血中コレステロール値を下げる
胆汁酸やコレステロールを吸着し、排泄します。
- 食後の血糖値の急上昇を抑える
粘着性があるので胃から腸内へとゆっくり移動していきます。
体内に留まる時間が長いので、空腹になりにくく、食べすぎを防いでくれます。
糖質の吸収をゆるやかにして、食後血糖値の急激な上昇を抑えます。
- 腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える
大腸内で水溶性食物繊維が発酵・分解することで、ビフィズス菌など増え腸内環境が整います。
3,食物繊維を摂れるスムージータイプも発売
これは野菜を完全に液状にせず、あらごしにすることで食物繊維を残しているタイプです。
食感も楽しめます。しかし価格とカロリーが高いので、継続が難しいのがデメリットとも言えます。
より健康的に活用するために
効果を発揮させるには普段の食事とうまく組み合わせる
例えば貧血気味の人なら鉄分強化の野菜ジュースを選ぶ
その時に鉄分の吸収を妨げるタンニン(コーヒー・紅茶・緑茶・ワイン・ピールやくるみ・ブルーベリー・はちみつ・チョコレートなど)と一緒に摂取しない。
良質なタンパク質(鶏レバー・アサリ・シジミ・めざしなど)を食事に取り入れる。
摂取するなら食事中、食後30分から1時間は空けたほうが良いでしょう。
生活習慣病の予防・改善・肥満予防・美肌効果・目の健康維持にリコピンを含んでいる野菜ジュースを選ぶ
オリーブオイルにはリコピンの吸収促進効果があります
普段食事で使うサラダ油をオリーブオイルに変えたり、オリーブオイルを使ったドレッシングを作ったり、使ってみるのも良いです。
2,飲む時間帯・タイミングも大事
- ダイエットの補助に使うなら朝や食前に飲んでみましょう。
- おやつとしても
15時は1日の中で最も太りにくい時間帯と言われています。
仕事をしていて丁度小腹が空いたり、集中が切れる時間帯になるので、おやつとして飲んでみるのも良いかもしれません。
- 22時以降は避ける
野菜や果物が色々入っていて、ジュースにしてあると、物にもよりますがやはりそれなりにカロリーもあります。特にスムージータイプの方がカロリーは高めですから、夜遅くに飲む事をあまりお勧めはしません。
まとめ
- 生野菜と同等の栄養の確保は難しい
- 野菜ジュースにすることで破壊されてしまう栄養素もある
- 反対に残る栄養素・吸収しやすくなる栄養素もある
- 用途別に野菜ジュースを飲み分ける
- 普段の食事と組み合わせることによってより効率よく吸収できる
野菜ジュースは薬とは違います。いくら「〇〇が豊富」「〇〇強化」「これ1本で大丈夫」だと書いてあっても飲んだからと言って絶対に改善されることは約束されていません。
繰り返しになりま
今週のお題「修学旅行の思い出」
すが、あくまで食事のサポート的な存在であるという事を忘れないでください。
健康的な生活を送るためには普段の食事・運動・休養が何よりも大事です。
その手助けをしてくれる手段の一つの内が野菜ジュースであるという事を忘れず、上手に活用していけると良いですね。
勘違いしがち!野菜ジュースの栄養や効果について知っておこう
最近野菜ジュースのコーナーがやたら拡大したと思いませんか?
数年前はコンビニでもスーパーでもドリンクコーナーの端にポツンと製品がいくつか置かれていたと記憶していますが最近では堂々と「野菜ジュース」の棚が出来上がってますね。
味も季節に合わせて期間限定で販売したり、「鉄分強化」「カロリーオフ」などそれぞれ特徴的なものも増えてきました。
私も「最近野菜をちゃんと食べてない」と感じたときなどよくお世話になっています。
でも買う時に多すぎてどれを選んでいいのかわからなくなってしまうことがありませんか?迷った挙句決められずに結局適当に目についたものを買ってしまうんですよね。
今回は野菜ジュースの栄養や効果をメリットとデメリットに分けて紹介していきます。
これを読めばきっと野菜ジュースを買う時にもう迷わずに済みます‼
野菜ジュースの特徴・効果
まず野菜ジュースを飲むことによって具体的にどんな影響があるのでしょうか。
また他の飲み物とは違う野菜ジュースの特徴も見ていきましょう。
特徴
- カロリーオフ、塩分・糖分不使用など健康に配慮されている。
- フルーツの配合を多くし、飲みやすい。
- 季節ごとに期間限定にするなど飽きることがないようになっている。
- 野菜が入っているとわかりやすくするために食感があるものがある。
- ジュースにすることで吸収が良くなる栄養素もある。
効果
飲み続けることで
- お通じが良くなったり、肌荒れが改善されたとの報告
- メタボリックシンドロームを判断する指標の一つでもある中性脂肪などの値が改善された
- ダイエット効果があった
などの報告もありました。
飲んだからと言って急に「劇的に体調が変わった」「〇〇〇が治った・なくなった」という事でもないようです。
普段の食生活に気を使い、それにプラスし、尚且つ継続していくという努力が大事ですね。
野菜ジュースを飲むことによって
◎メリット
1,手間がかからない
ただ飲むだけですから野菜を買ってきて、洗って、切って料理をして…といった手間をかけることがありません。
2,1本100円程度なので買いやすい
ものによっては倍くらいの価格で販売しているものもありますが、大体が100円前後ですから、気軽に買えるし、続けやすいですね。
3,野菜嫌いでも飲める
大人になったからといって野菜が食べられるようになる訳ではないですよね。
大人だけではなく、野菜が嫌いな子どもでもフルーツジュースのように飲みやすい味にしている商品もあります。
最近では、小学校の給食に定期的に野菜ジュースを取り入れている所もあるくらいです。
4,外出先でも入手が可能
出張や旅行に行くと食事バランスが偏ったりしませんか?
仕事が立て込んだり、その地の名物料理などに目が行ってしまってついつい野菜不足に…なんて時にコンビニやスーパーにおいてあると手軽に入手できます。
5,保存が効くのでストック出来る
開けなければそこそこ日持ちしますから、ある程度まとめ買いしておくのもアリだと思います。
ただし、開けたら早めに飲み切る必要がありますから、その点は注意が必要です。
6,鉄分・カリウムなどが摂れる
よく野菜ジュースは作られる工程で栄養が壊されてしまうという話を耳にしますね。確かにそういった栄養素もあります。しかしその反面、その影響をほとんど受けない栄養素も色々あります。
鉄分やナトリウム、カリウムなどのミネラル類や、野菜の色素であるカロテノイドなどがこれに該当します。
7,「噛む」「飲み込む」動作が難しい人に
口内炎が酷かったり、口腔内に炎症がある人や、口周辺のケガをした人、高齢で噛む力が弱くなってきてしまった人など、「噛む」ことが難しい人たちにとっては助かる
△デメリット
良い所ばかりという訳ではありません。
残念ながらデメリットもあるのです。
1,洗浄・消毒・加熱殺菌により破壊されている栄養素もある
水溶性ビタミンは文字通り「水に溶ける」性質です。そして熱にも弱いことから製造工程で破壊されてしまう栄養素もあります。
そのため後から添加しているものもあります。例えばビタミンCがそうです。サプリメントなどにも使われている「人工(合成)ビタミン」を添加しているものもあります。
これは過剰摂取さえしなければ毒性はないとのことです。
ビタミンCは普通に生活してれば過剰も不足も起こりにくいので、あまり構えすぎなくて大丈夫ですよ。
2,飲んだからと言って生野菜と同等の栄養素の確保はできない
厚生労働省や日本栄養士会では「1日に350g以上の野菜を摂取する」ことを推奨しています。
野菜ジュース350mlと野菜350gでは摂取できる栄養素に大きく差があります。
野菜を食べなくても野菜ジュースだけ飲んでいればいいという訳ではないのです。
「1日に必要な野菜が取れる」という表示を信用し過ぎるのも危険です。
その数字をベースにして1日に必要な野菜350g分を計算上、数字上で入れたということであって、野菜350gを取った場合の栄養素がそのジュースに入っているという訳ではありせん。生の野菜にはどうしたって敵いっこないですね。
3,飲み過ぎれば逆に太る
これも製品によりますが、飲みやすくするためにジュースに近い味付け(甘味を足している)で販売しているものもあります。
甘味や糖質が全てカロリーの高い要因になるとも直結させて考えるのも良くないのですが、誰でもすぐにわかりやすく伝えるためにということを考えて言わせてもらうと、極端な話「甘味=糖質=カロリーが高い」となりますね。
はじめは飲みやすいものから飲んでみて、慣れたら糖分不使用のものや、野菜100%に変えていくと良いですよ。
4,1日1本が目安
恐らくパッケージに書いてあると思います。
何事も適量が一番ですので一日や一度に大量に飲んだりすることは避けてください。
もし毎食飲みたいということであれば、例えばカロリーが高めのものなら100mlから
今週のお題「修学旅行の思い出」
150ml程度などにして量の調整をした方が良いです。
5,糖尿病を悪化させるもしくは引き起こすリスクもある。
病院や健康診断で糖尿病の恐れがある人または糖尿病と診断された人は飲むとしたら注意が必要な場合があります。
もちろん糖尿病のみならず、食事制限や食事指導を受けている人たちもです。
医師や管理栄養士に相談し、メーカーと飲む量の選択が重要になります。
6,添加物に注意
パッケージの成分表示に注目です。
食品添加物は食品安全委員会によって、人の健康を損なう恐れのない場合に限り、成分規格や使用基準を定め、使用を許可するとされています。
安全とはいえ、やはり過剰な摂取は長い目で見るとどんな影響がでるかわかりません。
着色料がやたら多いものは避ける、飲む頻度を少なくするなどした方が良いです。
7,飲み物であるため「噛む」という動作がない
先ほどメリットでは「噛む」動作が難しい人にとっては助かるとも書きましたが、その必要のない健康な人、ケガなどしておらず、普通に食事できる人にとっては噛む動作が無くなることで、顔の筋肉が弱まったり、あごの力が弱くなってしまいますので、野菜ジュースだけで済まそうとせず、通常の食事にプラスするという形で飲むようにしましょう。
8,不溶性食物繊維はほぼない。
不溶性食物繊維の特徴として、ザラザラ、ボソボソとした繊維質であることが特徴です。
その繊維質は飲むときに邪魔なので不溶性食物繊維は除去されていることが多いです。
不溶性食物繊維は水分を吸って膨張することで、腸内を刺激し、蠕動運動を活発にすることで便通を促進します。
残った水溶性食物繊維と野菜ジュースの水分によってある程度の便秘改善効果は見込めますが、やはりここでも生の野菜には敵いませんね。
ではどういった野菜ジュースを選べば良いのだろう??
メリットもデメリットもたくさんあって結局どうすれば良いのでしょうか
含まれている栄養と効果に注目
例えば、肌のトラブルの時にはβカロテンを多く含んだものを選ぶようにします。
βカロテンは紫外線などダメージから肌を守ってくれる効果があります。肌荒れやニキビにも効果があります。
またβカロテンは脂溶性です。炒め物など油を使った料理の時に一緒に取れば効率よく吸収できます。
他にも目の疲労回復や改善がしたいのならポリフェノールが含まれているものを選ぶなど、目的によって飲み分けることができます。
体調が悪い時には無理して飲まない
体調が悪いときに飲めばかえって悪化させてしまう場合もあります。
毎日必ず飲まなければならないものではないので、自分の体調に合わせて決めるようにしましょう。
まとめ
- 野菜ジュースは手間がかからず、安価で手に入ることで持続性が期待できる。
- 鉄分やカリウム、βカロテンなどは製造過程で破壊されない。
- 野菜ジュースを飲んで野菜を摂取した気になるのは危険。あくまで「食事のサポート」であることを忘れずに。
- 目的別、栄養、効能別に選んで飲みわける。
- 自分の体調に合わせて飲む日と飲まない日は決めて大丈夫。
「ちょっと最近野菜足りてないな」「肌荒れてるな」と感じたら普段の食事にまずはプラス1本してみて様子を見てみましょう。
たくさんの野菜ジュースが販売されていて便利な反面、選択肢が増えた分私たちが自分に合うものをきちんと判断し、選んでいく必要がありますね。
野菜炒めは冷凍保存できる? 保存期間や日持ちについても!
野菜炒めといったら、料理があまり得意ではないような人でも簡単にできるメニューの一つですね。
もう1品欲しいときや、余った食材でパパっと作れますから野菜炒めを作る機会は多いのではないでしょうか?
作る機会が多いからこそ出てくるのが「冷凍できるのか」「いつまでもつのか」この2点ですよね。
今回はただ冷凍させるポイントだけでなく、解凍した時においしく食べられるコツをお教えします。
野菜炒めは冷凍保存できる?
もちろんできます。
作りすぎてしまった時や複数回に分けて食べたいという時は,冷凍できるととても助かりますよね。
野菜炒めはちょこちょこ作るというよりも結構余った食材をドカッと入れて作りすぎちゃったというイメージがあります。
特に一人暮らしをしていたり、忙しくて食事を作ることにあまり時間をかけたくないという人もいるかもしれませんから、そういった人たちは予めある程度の量を作って冷凍してストックしておくという手段も有りですね。
冷凍するとなにかと便利
冷凍することのメリットとはなんでしょうか?
1,時間の節約
調理時間は解凍のみですから、食事の準備にかける時間はかなり短縮できます。
2,量の調節ができる・少量から使用できる
冷凍する時に「また余ったら冷凍すればいいや」と1つにまとめるのではなく、先に食べる分だけ、使う分だけと小分けにしておくことで食べる量が調節できます。
3,ちょっとした1品料理や付け合わせになる
献立を考える時って先に肉や魚を使ったメインから考える人が多いのではないでしょうか
そんな「メインを考えたり作るだけで大変だし面倒くさい」という人は副菜や付け合わせとしてストックしておけば解決です。
予めストックしておけば、あとは電子レンジで解凍するだけですから時間も手間もかかりませんからね。
注意点
ここで実際に野菜炒めを冷凍する時のポイントをおさえておきましょう。
レタスは解凍の時に、水分が出て水っぽくなってしまうのであまりおすすめはできません。
たけのこや山菜類などの繊維、スジのあるものも食感が変わってしまいます。
レタスなどを入れるときは、ほんの少しの量にするか、先に食べてしまうなどして冷凍するものには入れないようにすると良いでしょう。
冷凍してOK
野菜炒めを冷凍しても問題はありません。
ただし、冷凍に向かない食材もあるので、何でもかんでもOKという訳でもないです。
水分の多いもの、繊維質のものは避けるようにしましょう。
野菜炒めの保存期間は?
冷凍の保存期間は大体1~2週間が目安です。
条件によっては最大1カ月近くまで大丈夫なようです。
なぜその期間なのか
一般家庭で調理されたものの冷凍保存期間は野菜炒めに限らず、平均的に1~2週間程度と思っていた方が良いでしょう。
というのも、家庭用冷凍庫は飲食店などにある業務用の冷凍庫と違って冷凍するパワーも違います。そして開け閉めが頻繁なので常にマイナス18度をキープできないからです。
ちょっとした開け閉めで温度が変わってしまい、冷凍庫内にある調理品にも少なからず影響があります。
「冷凍してあるからずっと置いておけるし大丈夫」と過信せず、折を見て早めに使っていくようにしましょう。
冷凍前提で野菜炒めを作るときのポイント
冷凍をする前提で野菜炒めを作るときのポイントがいくつかあります。
これを知っていれば今までの冷凍した野菜炒めとは、ちょっと違うものが出来るかもしれません。
1,味は濃い目にしておく
電子レンジなどで解凍すると、野菜から水が出やすくなります。
これはどうしようもありません。
水分が出てくるということは、味が薄まるということになりますから、その事を想定し味付けを少しいつもより濃い目にしておきましょう。
2,火を通し過ぎない
電子レンジで解凍するとき、解凍と同時に再加熱もされるという事を覚えておくと良いでしょう。野菜炒めを作るときに、完全に火を通してしまうと、解凍後に食べるとしなしなになってしまっていることもあります。
キャベツやもやしなどは「もう少し火を通した方がいいかな…」と思う段階くらいで丁度良いのかなと思います。
3,いっそのこと炒め煮にしてしまうのも有り
ここまで色々書いてきましたが、「野菜の水分とか味付けとか火加減なんてわからないよ…」と頭を抱えてしまう人もいるかもしれません。
私も最初はまさにこんな感じでした。
「何を言っているんだ?」ってなりますよね。
そこでおすすめしたいのが、「炒め煮」です。
ある程度炒めた後に、水分や調味料を足して「炒め煮」にしてしまいましょう。
そうすることで解凍するときにいちいち設定時間だの野菜が固いだの細かいことを気にしなくて済みますからね。
慣れてきたら水で溶いた片栗粉を入れれば「あんかけ」にも出来ますし、レパートリーを増やすこともできますよ。
4,小分けにする
最初にも少し触れましたが、使う分ずつ小分けにしておくと良いです。
冷凍と解凍を繰り返すことによって食感は変わるし水が出てくるしなど、どんどんおいしくなくなっていきます。
5,空気を出来るだけ抜く
ここまできたらあともうひと手間かけてあげましょう。
できるだけ空気を抜き、密閉状態を作ってください。
隙間がなくなることによって霜が付きにくくなったり、冷凍庫内で他の食材ににおいが移るのを防いだりできます。
6,粗熱をとってから急速冷凍
出来上がりで熱々のものを冷凍庫に入れると冷凍庫内の温度が急に上がってしまい、他の食材の状態が悪くなってしまいます。
粗熱がとれたら冷凍庫へ、冷凍強度を強めにするなどして一気に凍らせてしまいましょう。
冷凍でもおいしく食べられる
ほんの少し手間をかけてあげれば冷凍にしてもおいしく食べられます。
冷凍保存のポイントは「空気を抜くこと」です。
野菜炒めの日持ちは?
あまり長くは日持ちしないようです。
多くの人は翌日には食べきることが多く、人によって様々で、2日から5日ほどは大丈夫だという意見も多かったですね。
どんな料理でも言えることですが、やはり日にちが経つにつれ風味が落ち、味や香りも変わってきます。
野菜からは水分が出てきてびちゃびちゃになったり、食感もしなしなになり、作ったその日のような食感は無くなっていきます。
ずっと冷蔵庫に置くくらいなら冷凍してしまおう
野菜炒めの保存期間は、使っている食材にもよりますが3日間以内を目途にしておくのが良いと思います。
日数は保存期間の目安としてもちろん大事な要素の一つです。
食材や調理したものはその時期や温度、保管環境などによって大きく変わります。3日経っても平気な場合や逆に翌日、2日後にダメになってしまうこともあります。
食べるときに必ず見た目や臭いをチェックしてください。
異臭がする、糸を引いているなど「少し変だな」「いつもと違うな」と少しでも感じたら、残念ですが食べずに処分するようにしましょう。
食べきらずに処分することが無いようにするために、個人的には2日過ぎるようなら冷凍保存をすることをお勧めします。
まとめ
- 野菜炒めは冷凍保存できる
- 冷凍するときは空気を抜き密閉状態にする。
- 野菜炒めは日持ちしない
- 何日も冷蔵庫に置くなら冷凍保存
今週のお題「修学旅行の思い出」
野菜炒めはいつ食べるのか、どのくらい食べるのか、何とあわせるのかなど用途にあわせて色々な調理法があるお手軽メニューです。
目的に合わせてメニューを変えるのと同じように保存方法も使い分けられると良いですね。
漬物の賞味・消費期限は? 腐らないって本当?
今週のお題「修学旅行の思い出」
和食に欠かせないものの一つに漬物がありますね。
- 「食べたいなと思って買ったはいいけど、食べきらずに余ってしまった。いつまで持つのだろう」
- 「漬物だから日持ちすると思ってたのに、だめになってしまった」
惣菜コーナーで買った漬物と袋詰めのものはどうして期限が違うのか、など疑問に思った事やがっかりした事はありませんか?
漬物は保存食というイメージがあるのになぜ期限があり、腐ってしまうのでしょうか?
賞味期限、消費期限は?
大まかに分けると
- 5日から7日以内
- 30日から180日以内
この2種類に設定されていることが多いです。
なぜこの期限なのか
- 5日~7日は「消費期限」
- 30日~180日は「賞味期限」
に分類され設定されるからです。
ちなみに消費期限とはお弁当やパン、惣菜、ケーキなど日持ちせず、傷みやすい食品に設定されます。
賞味期限はお菓子や缶詰、レトルト食品など長期保存可能な食品に多いです。
それには理由があります
なぜこんなに期限設定に差があるのでしょうか
それは製造方法や販売方法の違いによるためであることが考えられます。
期限の短い消費期限
- 減塩のため、塩分濃度を下げている。
- 調味料を染み込ませているだけのもの。
- 食品添加物を使用していない
- 個人店などの総菜屋
- スーパーの総菜コーナー
「塩漬けって日持ちしないんだ」と驚いた人もいるかもしれません。
確かに保存に有効な塩漬けですが、一番大事なのはその塩分濃度です。
長期保存可能とさせるには塩分濃度は10パーセントから20パーセント必要です。
最近は健康志向が強く、塩イコール体に良くないというイメージが結びつきやすいですから特に減塩に注目している消費者は多いです。
(塩も生命維持に欠かせない成分ですから絶対的に体に悪いということはありません。)
そのニーズに応えるために、減塩をアピールした漬物を製造し、販売しているところもたくさんあります。
そのために塩分濃度が足りず、なかなか日持ちしにくいのです。
他にも浅漬けは、調味料類を食材に染み込ませているだけです。
また、火を通したり、塩を多く使ったりすることもありません。
漬け込む調味料、作業工程から発酵することがないので、ぬか漬けなどに比べて、非常に早いスピードで傷むのです。
これらに当てはまる事の多い漬物は5日から7日あたりで期限の短い消費期限に設定されることが多いようです。
反対に長期保存可能な賞味期限はどうでしょうか
- 保存料など食品添加物を使用している
- 塩分濃度やpHが長期保存に適した数値で管理されている。
- 工場などで大量生産している
- 包装の際、限りなく空間率を少なくしている
- 容器詰め、包装の後、加熱殺菌されている
- 惣菜コーナーではなく、商品の陳列棚に置かれるもの
漬物にはお菓子なんかでよく使われているシリカゲルのようなものは使うことが出来ませんね。
漬物の製造においては工程から動線、施設環境においてかなり細かいマニュアルが存在します。設備環境のほかに空気と塩とpH値などを徹底的に管理することによって長期保存が可能な漬物が出来上がるのですね。
実際にはどんなものがある?
では実際にどんな形で私たち消費者のもとに来るのでしょうか?
作られている方法や環境と、出来上がった後どういう形で扱われるかによって変わってきます。
プラスチック容器やパックに入っているだけのものや、最近増えてきているスーパーや惣菜店などの量り売りコーナーにあるものは常に空気に触れていることから期限は短くなります。
反対に袋や容器が密封状態にあるものは開けない限りは長期保存が可能となります。
だから日付がきまっている
常に空気に触れていたり、触れる機会の多い惣菜コーナーやプラスチック容器で販売されているものなどは5日程度しかもちませんし、つぼ漬けやらっきょう、福神漬けなど袋やビンなどの容器が真空状態であるものは長期間もつのです。
どうしたら良いのか
記載されている通りに保管し、期限以内に食べることです。
賞味期限は期限が過ぎたからといってすぐに品質が劣化し食べられなくなるというわけではありませんが、季節や保管環境によっては危険なものもあります。
期限が過ぎてから開けた場合、見た目、臭いなどをチェックしましょう。
余りにも心配な場合はメーカーに直接問い合わせてみるのも良いかもしれません。
最終的には自己責任になるという事を頭に入れておいてくださいね。
消費期限は話が別です。期限以内に必ず食べるようにしましょう。
漬物は腐らないって聞くけど本当?
いきなり結論ですが大半のものは腐ります。
極端な話、そもそも賞味期限が書いてある段階で、いずれは腐るもしくは腐るなどの品質劣化の可能性があると考えた方が良いです。
浅漬けなどは、発酵や熟成といった工程がありませんから、早い段階でカビが発生したり、変色、異臭などの変化が現れます。
なぜ腐る?
水と空気(気温)が主な原因です。
真空状態にあった袋を開けると一気に空気が入ってきますね。
冷蔵庫にしまっておけば安心という訳ではなく、冷蔵庫の中には他の食べ物がたくさんあります。当然雑菌もそれなりにいます。
その雑菌が漬物に付着し、漬物を食べて仲間を増やしていきます。
その雑菌達が食べて排泄したものが、「異臭」「糸をひく」などの現象を引き起こしているのです。
腐るとどんな変化が起こる?
腐ると漬物にどんな変化が起きるのでしょうか。
食品における「腐敗」とは、微生物など細菌によってタンパク質が分解され、人にとって有害であるということです。
漬物が腐ると、異常な酸味、苦味になり、カビが生えたり変色するなどの「見た目」が変わり、異臭、腐敗臭を放ちます。
「漬物の酸っぱさは発酵しているから」という意見もありますが、ここでは腐るほどまでの例を挙げていますから臭いを嗅げば異常だとわかるくらいのものだという事です。
腐らせないためにはどうすれば?
空気に触れることで劣化が進行しますから、開けたら3日以内に食べるよう心掛けてください。
いちいち袋でも箱でも何でも読むのは面倒だと思いますが、おいしく食べるためと、お腹を壊してしまうようなことが無いように自分の身を守るためでもあるのです。
最初はやっぱり忘れてしまうことも多いですし、読んでもよくわからない事が多いと思いますが、しばらく続けていると習慣化します。
私はもう完全に癖になってしまっているというか、ある種の職業病みたいなものになっていて、お菓子でも飲み物でもなんでもひっくり返して見てしまいます。
見たからどうのこうの言ったりすることはしませんよ。
ただ心の中で「ふーん。こういうのを使っているんだ」っていう程度です。
無添加が一番良いのはわかりますが、値段が高かったりするのでどうしても優先順位は後回しになってしまいますね。
食品添加物もどんどん研究が進んでいるでしょうから、上手に付き合って行くしかないなと思います。
まとめ
- 消費期限は5日から7日
- 賞味期限は30日から180日
- 期限は漬物の種類と販売する時の形状で違う
- 期限を過ぎれば大体のものは腐る
- 保管するときはメーカーの指定通りにする。
- 開けたらどれも3日以内に食べきるようにする
昔は腐らない、保存の効くものとして重宝されてきた漬物ですが、現在では少々事情が変わってきています。
しかその変化にも対応するために食品表示が細かく徹底されているのです。
消費期限・賞味期限を見るついでに、保存の仕方のところにもちょっと目を向けてみるのも良いかもしれませんね。
もやしの賞味期限はいつまで?切れるとどうなっちゃうんだろう?
みなさんもやしに消費期限が書いてあるものと書いていないものがあるという事にお気づきでしょうか?
スーパーに売っている野菜一つ一つにもちろん書いてありませんよね。
だからもやしにも書いてあるわけがない…と思うでしょうが、もやしに関しては消費期限が書いてあるものもあるのです。
書いてあればきっちり守る人が多いでしょうし、目安にもなるので安心できますよね。
でも数字が書いていないと
「この間買ったけどいつまで食べられるの」
「消費期限が書いていないものはどうしたらいいのだろうか」
などなど、たちまち混乱状態に陥ってしまいます。
消費期限のカラクリともやしの安全に食べられる状態について説明します。
もやしの期限はいつ?
大体3日以内と考えた方が良いでしょう。
もやしの消費期限は、製造月日から消費期限までを含め、3日以内に設定しているものがほとんどだからです。
なぜこんなに日持ちしないかというと、もやしは外部からの衝撃にとても弱く、温度管理にも大変な注意を払わなければならないほど、とてもデリケートな野菜なのです。
パンの消費期限が迫るとパンが乾き、固くなり、カビが生えます。ほかの消費期限が書いてある総菜類や弁当類も異臭が出たり、水分が出るものもありますね。
こうはっきりわかれば流石に食べることは難しいですよね。
もやしだとはっきり「これはダメ」という明確な線引きが無く、わかりにくいですね。
日が経つにつれ、もやしはどうなっていくのでしょうか。
消費期限が切れる・期限が迫るとどうなる?
買って3~4日経ったものに起こりやすい変化です。
- もやしから水が出はじめる。
- 茎の部分にハリがなくなり、やわらかくなる。
- 少し臭い始める
最初に主にこの変化が現れます。
この程度なら状態にもよりますが、しっかり洗えばまだ食べられる状態のものがほとんどです。こうなる前に食べきってしまいましょう。
消費期限が過ぎちゃうとこうなる
大体5日~7日経過するとどんどん傷みが酷くなります。
- もやしから水が出て袋の中に不自然な量の水が溜まる
- もやしが白色から黄ばんだ色味になり、次第に茶色へ変色していく。
- 酸っぱい臭いがする
- もやしがぬめっている
もう食べることは厳しいですね。
というか絶対に食べないでください。
食あたりをおこす可能性が非常に高く、とても危険です。
酸っぱい臭いが強いとどんなに洗っても加熱をしても臭いを取ることが出来ないので、残念ですが処分をしましょう。
1週間以上経過‼更に日が経つにつれ・・・
- もやしの色が茶色から黒色になっていく。
- もやしが溶ける。
- 酸っぱいどころではない強烈な腐敗臭を放つ。
ここまでくると袋に入っていても触ることをためらう程になります。
見た目も見るに堪えない状態になってしまっています。
せっかくおいしいもやしを作り、売ってくれている方たちのためにも、もやしは買ったらおいしいうちに早く食べてしまいましょう。
もやしに限らずですが、野菜を腐らせてしまうと本当にすごい臭いがします。
忙しさに追われて冷蔵庫にしまい忘れたり、使い忘れたりと色々苦い思い出があります。
「本当に臭いで体調不良になるんだぁ」と身を持って知ることにもなりました。
嗅がずに済むに越したことはないので、何度も言いますが、買ったら早く食べましょう。
期限が書いていない⁉いつまでに食べれば大丈夫?
「食べ物には書かないとダメなのでは?」
「書いてないのもあるなんて…不安になる」
そんな不安な声が聞こえてきそうですが、実はもやしに関しては…
買いても書かなくてもどちらでも良いんです‼
驚かれた方もいると思います。
食べ物に関連した仕事をしている私でも色々調べて初めて知ったことでした。
なぜそんなアバウトでいいのかというのは、後ほど詳しくご説明しますね。
話を戻します。例えばの話になりますが、
もやしが製造から店頭に並べられ、販売を開始するまで約1日かかるとします。
最初に言ったように、消費期限が書いてあるものは製造から消費期限が3日間とされているものがほとんどです。この消費者の手に渡るまでですでに約3分の1かかっています。
(もちろん1日経たずと販売まで出来るところもあるかもしれません。)
そうなると、単純に引き算をすると、
購入してから消費までは約2日間ということになります。
このことを踏まえると
消費期限記載のないものは、購入して2日以内に食べてしまうのが理想とされます。
2日過ぎたから絶対に食べられない!!ということは考えにくいです。
もやしの状態をしっかりとチェックすれば安心して食べることができます。
消費期限について
先ほど少し触れた「消費期限」について少し説明をしたいと思います
消費期限とは決められた方法によって保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くおそれのないと認められる期限を示すものであり、代表的なものとして弁当や調理パン、ケーキなどの焼き菓子がこれに該当します。
日付の目安はそれぞれ異なりますが、2~5日の範囲で記載されているのが多いと思います
反対に、スナック菓子や缶詰などの品質の劣化が比較的遅い「加工品」の多くは「賞味期限」に該当します。
賞味期限は消費期限と違い、期限を過ぎた場合であっても、すぐに品質が保持されないものを指します。
もやしも野菜の中では特に品質の劣化が早いのでこの「消費期限」に当てはまるのです。
「やっぱりもやしには期限を書かないとダメじゃないか!」と思いますよね。
なぜすべてのもやしに消費期限が記載されていないのでしょうか?
ここに先ほど「どちらでもいい」といった答えがあります。
もやしはニンジンやキャベツと同じく野菜であり、「生鮮食品」の仲間にはいります。
しかしこの生鮮食品には農林水産省の一部規定によると記載義務のないものもあるのです。
だから極端に言ってしまうと「どちらでもいい」のです。
消費期限を設定するのは製品に責任を負う製造業者ですから、記載しているメーカーとそうでないメーカーがあるのですね。
まとめ
- 消費期限の書いてあるものとそうでないものがある。
- 消費期限は大体製造月日から3日以内のものがほとんど
- 書いてないものも同様、またはそれ以上に早く食べるようにしましょう。
- 消費期限が過ぎるとみるみるうちに傷んでいきます。
- 傷んだり腐ったりしたものを食べると食あたりの可能性が!しっかりと状態をチェックし、安全を確認してから食べましょう。
これだけ様々な情報を紹介してもやはり実際のものを見てみないとわからないこともあります。
袋から出したときに、見た目や、手触り、臭いなど、もやしから得られる情報はたくさんありますから、落ち着いて観察して判断すれば大丈夫です。
もやしの加熱時間はどれくらい? レンジに袋のまま入れても大丈夫?
今週のお題「おかあさん」
「もやしを生で食べるのが好きだけど、大丈夫だよね?」
「この間、面倒くさかったから、もやしを袋のまま電子レンジにいれちゃったよ」
「もやしはキレイな場所で育ててるんでしょ?だったらそのまま食べてもいいんじゃないの」
という声に対して「大丈夫!大丈夫!私もそうしてるよ!」という人もいれば、「いやいや、危ないよ。ダメでしょ…。」という意見も出てくると思います。
実際どうなのでしょう?
何かと謎が多く、消費者の頭を悩ませているもやし。
今回は色々な方面からもやしについて考え、知っていればちょっと得する。そんな情報をご紹介します。
加熱時間はどれくらい?
結論としては1分前後が一番無難です。色々な意見があるのですが、1分前後が無難!という結論にいたりました。
「シャキシャキ感が好きだから」「食感を残したいから」という方たちはやはり時間は短めで、「20~30秒くらいで」という意見もあれば、中には最速で「10秒で」という意見もあるくらいでした。
あまりにも時間が短すぎると量にもよりますが、もやし全体に熱が行き届かず、加熱したとは言い難いですね。
この秒数で間違いなし!という確実な解が無く、断定的な答えは出せないのですが、全体的に「1分くらい」という声がかなりの割合を締めており、問題無さそうなので、「1分前後」が良いと判断しました。
袋にいれたままレンジにいれてもいい?
答えは「数十秒なら大丈夫」です。
しかし注意すべきことが1点。
袋が膨張して熱が袋の中に閉じ込められて爆発…なんて悲劇にならないように、必ず袋の上部を少しあけるようにしましょう。
なぜ袋を開ける?
先ほども述べたように袋の中で熱気が充満して膨張、最悪爆発するということが予測できるからです。
これは袋を少しあけてあげれば解決できそうですね。
もう1点挙げるとすれば、洗わずにそのまま入れた場合です。
もやしから出た臭いがそのまま一緒に加熱されてしまうので、もやし特有の青臭さが残ったままになってしまいます。
袋から出せば良い?時間はどれくらい?
袋から出せば問題ないです。
耐熱容器に出して、(この時なるべくもやしを平たく並べると熱が均等に伝わります。)500Wで2分、600Wで1分40秒ほどレンジにかければ熱が通ります。
電子レンジでもやしが長持ちするらしい?
もやしは出荷から店頭に並べられるまでの間から購入した後までも成長を続けているため品質悪化が早い野菜です。
どうやら袋上部を少しあけて500Wで15秒、600Wで10秒ほど過熱するとこのもやしの成長をストップさせることができるようなのです。
数日経ったもやしを観察したところ、見た目で大きな変化はないものの、もやしから出る水の量に大きな違いがあり、加熱したものに比べ、生の状態のもやしは倍近い量の水が出ていたそうですよ。
もし半生・加熱不足だとどうなるのか?
過熱が不十分だともやしについてしまった菌を殺しきることが難しいです。
食中毒にまでは至らないものの、お腹の調子を悪くしてしまう人もいるかもしれません。
先日もやし入りの野菜炒め物でもやしが半生の状態で食べましたが、シャキシャキし過ぎていましたね。半生ということで他の野菜との温度差もあってか違和感しかなかったです。
「炒めものだからじゃないか」「温度の低いお浸しやサラダなら平気なのでは」とも考えられますね。購入して2日経ったものを使いましたが、口の中に入れたら臭いが気になってしまって結局全部食べきれなかったですね。
お浸しやサラダなど調味料を漬けるもの、出来上がりに調味料をかけるような料理なら味がなじみますが、炒め物やスープ類ですと半生・加熱不足だと味がなじまず、出来上がっても料理の中でもやしが見た目にも味にも浮いてしまっている感じがするので、一緒に入れる材料と同じようにしてあげた方がおいしく出来上がります。
やっぱり生で食べない方が良いのか?
買ったその日のうちの状態なら臭いが気にならないかもしれませんが、数日経った場合、臭いが気になって食べられないし、生っぽさが気になるのではないかと思います。
そもそも、もやしは加熱調理することを前提に作られています。
ベトナムや韓国などの海外ではもやしを生で食べるという食文化があると思いますが、日本と海外では食品衛生基準が異なりますので、しっかりと加熱してから食べた方が良いです。
加熱することで栄養素の変化はある?
もやしには栄養満点!栄養豊富!というわけではないのですが、多くの種類の栄養素を含んでいるので、バランスの取れた食材です。主にビタミンCと葉酸を始めとする水溶性ビタミン、カリウム、食物繊維が含まれています。
水溶性ビタミン
ビタミンCや葉酸などの水溶性ビタミンは腸で吸収され、余分な量は尿と一緒に排泄されるため、過剰症の心配はありませんが、欠乏症に注意したい栄養素です。
ビタミンCは抗酸化作用(簡単に言うと体の中をさびにくくするという感覚です)や、コラーゲン生成、鉄分の吸収を助けてくれるビタミンとして有名ですね。
葉酸
葉酸は普段の生活の中では欠乏症になりにくいですが、不足すると特有の貧血症状が出たり、神経管閉鎖障害などになってしまいます。
特にお酒を飲み過ぎる方や妊娠中の女性では不足気味になりやすいので該当する方は積極的に摂取することをおすすめします。
カリウム
カリウムはナトリウムとともに体内の水分のバランス調整や維持、筋肉の収縮やエネルギー代謝の助けをするので生命活動の維持に欠かせないものです。
料理をするときは…
ビタミンCなどの水溶性ビタミンとカリウム、葉酸は水に溶けやすく、熱に弱いという特徴があるので、洗う時もサッと洗うのが良いです。
味噌汁などの汁物、蒸し料理や鍋料理にすれば溶けだした栄養素も効率的に取れますよ。
食物繊維がとれる
野菜類は加熱すれば「量」を取ることができるので、便秘解消やコレステロール値、血糖値などの上昇抑制効果もありますから健康面に良い効果が期待できます。
ダイエットの強い味方
緑豆もやしの場合、エネルギーは100g14㎉ほどしかありません。
一般的に販売されているものの多くは1袋あたり大体250g~300g程度ですから、一人で全部食べたとしても35㎉~42㎉ですので、ダイエットメニューに取り入れるのにピッタリですよ。
ただ低カロリーだからと言って安心して調味料をドバドバ入れてしまうと元も子もないので気をつけてくださいね。
まとめ
- もやしを加熱するときは全体に熱が伝わるよう調整しましょう
- 場合にもよりますが、大体1分程度を目安に火を通しましょう
- 電子レンジでは2分前後で熱が伝わります。
- 袋のまま電子レンジは危険!袋の上部を少し開けるか、耐熱容器に移し替えましょう
- 電子レンジで10秒から15秒の加熱でもやしの成長をストップさせることができます。
- 生で食べるよりも火を通した方がおいしく食べられます。
- 他の食材と出来上がりの状態を一緒にしてあげましょう。
- もやしはダイエットの強い味方‼
加熱する時間ももちろん大事ですが、
食材を扱う時期や状態、「何を作るか」「何と組み合わせるか」によっても変わりますので臨機応変に対応できると良いですね。
低カロリーで便秘解消にも一役買ってくれて尚且ついつでも安価で手に入れられるもやし。
とは言え、食べすぎ、買いすぎはNGです‼
他の食材と組合わせた場合、大体1人1食あたり1袋の4分の1から2分の1程度がちょうど良いので適切な量を食べ、必要な量を買うようにしましょう。
もやしは洗う・洗わない?洗い方ってあるの?
皆さんはもやしを洗いますか?それとも洗いませんか?
「洗うにきまってるじゃない」という人もいれば「洗わないよ」という人もいるかもしれません。今回は洗い方から保存までもやしの扱い方をご紹介します。
そもそも洗うとどうなる?
洗うことによって風味・みずみずしさがアップし、シャキシャキとした食感が出ます。
どうやって洗う?
基本的には水洗いでOKです。
洗い方は人によって様々で、ボールとザルにあける人もいれば、もやしの入っていた袋の中に直接水を入れてそのまま洗う人もいるようです。
この袋に直に水を入れるという考えは私の中にはなかったのでかなり驚きました。基本的に私はザルにあけて洗いますが洗い終わったあとザルに豆の部分やひげ、折れて短くなったもやしがザルのあの隙間に入り込んでしまっていているんですよね。
引っかかって取れにくいし、洗うの面倒だなぁって思いながらも結局洗う…なんてことをいつも繰り返していたので、今度からはこの方法も取り入れて行こうと思います。
洗い方に関しては好みや状況などで使い分けるのも良いですね。
どうやら「洗う派」と「洗わない派」がいるらしい⁉
「もやしの洗い方か…ただ水で洗えばいいんじゃないの?でも念のため色々調べてみよう…」と思い検索してみれば、なんともやしを洗う派と洗わない派が存在することがわかりました。
両者の意見をいくつかピックアップしてみました。
洗う派
- 袋の中でもやしが呼吸しているから空気がこもることによって臭いが発生するのでそれを洗い流すため。
- もやしから出た水を洗い流す
- 水だけで育て、薬品などを使用していないということは、かえって雑菌に弱く、菌が繁殖しやすい環境にあるので洗浄が必要。
- 出荷の際、次亜塩素酸ナトリウムなどで殺菌している工場もあるので、それを洗い流す。
- 袋に洗えって書いてあるから
多くが上記に近い意見が集中していました。
出荷の際の次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌作業は、メーカーによって異なります。一概に「全て次亜塩素酸ナトリウムによって殺菌されている」という認識を持つのは危険です。メーカーによっては薬品を使わず清浄な水での洗浄作業をして袋詰めをし、出荷しているメーカーもあるからです。
袋を開けてみて「ん?薬品の臭いがするな」「ちょっと気になるな」と感じたら洗うようにしましょう。
洗わない派
- 単に面倒くさいから
- 出荷前に清浄な水で洗浄しているから
- 化学肥料などを使わないで育ててるから大丈夫
- 袋に洗わずに使用できると書いてあるものもある。(ただし加熱調理の必要は有ります)
- 結局火を通すから問題ない
- 次亜塩素酸ナトリウムは加熱することで食塩と酸素に分解される。よって洗わない
どれも「確かにそれもそうだな。」と納得できますね。
もやし生産者協会によると基本的に洗わなくても大丈夫と。書かれていますね。
しかし、製造時きれいに洗浄されて出荷された時と、店頭に並べられ、私たちの手元に届く時では勿論もやしの状態は違いますから、もやしの状態をチェックして私たちで判断する必要もありますね。
他にもこんな意見が…
- 茹でるならそのまま洗わずに茹でる
- 炒め料理なら洗う
- 奥さんは洗ってるけど自分は洗わない
- 親と洗う洗わないでけんかした(投稿者の方は洗う派だそうです。)
- 気分による
- 気持ちの問題
なるほど料理別に使いわけているのですね。
しかし、もやし一つでけんかにまで発展するとは…たかがもやし、されどもやしですね…。
最終的には「病は気から」という言葉があるように最後の二つの意見で全て解決できそうですね。(笑)
個人的な意見ではありますが、私はもやしをはじめとした野菜類は全て洗うようにしています。
一言でいうと「生理的に」この一言で片づけられるのですが、理由を挙げるとしたら、加熱調理をすることで、確かに雑菌などは死滅するかもしれませんが、その作業だけでは古くなったひげの部分だったり、万が一に起きてしまった異物などの付着物の除去は出来ないからです。
数年前に学校給食の調理従事者を対象とした衛生講習会に参加した時は給食などの大量調理施設においての実験報告で、もやしを洗浄した際、床に零れ落ちた水から多くの雑菌(主に大腸菌)が検出されたという話を聞いたこともあります。
私は当時小学校で給食業務をしていたので初めて聞いたときは衝撃でした。この話を聞いて以降は念入りに洗うようにしています。
個人宅と集団では規模は全く違いますが、それでも今ももやしに関しては私は5分ほどは水を出しっぱなしにして洗い流すようにしています。
保存方法
もやしは他の野菜に比べて傷むのが早いですよね。
買い物に行って安いからとたくさん買ってきてもいざ使う時に傷んでしまっていては、元も子もないですし、なにより一生懸命作ってくれた方々に申し訳ないですよね。こういった野菜の廃棄量が増えているのも問題視されているんですよ。せっかく買ってきたものを無駄にしてしまわないように上手に保存できる方法を
袋に穴を開けてから冷蔵庫で保存
もやしは袋詰めされてからも生きており、呼吸をしています。
買ってきたそのままの状態で冷蔵庫に入れておくと、もやしが酸欠のような状態になってしまい、早く傷んでしまいます。
お店で買ったときはピッタリと真空状態に近くても時間が経つと袋の中が膨らみ、もやしから水が出てきてしまいます。
それを防ぐためには爪楊枝などで1~2か所ほど袋に穴を開けます。そうすることでともやしの呼吸を助け、傷みにくくできますよ。
もやしは他の野菜よりも鮮度の低下が早いです。冷蔵庫にしまう時は野菜室へ入れるのではなく、野菜室よりも温度の低いチルドルームで保管するようにしましょう。
野菜室がない場合は野菜室よりも温度の低い冷蔵室に入れましょう。
一度湯通ししてから保存
茹でることによって殺菌してしまいましょう。
生の状態で保存するよりほんの少し長持ちさせることができます。
ここでおすすめしたいのが、実践されてる方もいると思いますが、もやしは「水から茹でる」ことです。
持論ですが豆類って基本的に水から茹でますよね。「ということはもやしだって豆からできてるからいけるのでは?」っていうだけの話です。水から茹でるとふにゃふにゃにならずにシャキシャキとした食感が残るので、サラダやお浸しがおいしく感じるんですよね。
冷凍させる
冷凍も出来ます。意外ですよね。冷凍できないものだとばかり思っていました。
袋を開けてしまった場合
- (洗ったあと)水気をとる
- ひげをとる
この処理をして袋に入れれば完了です。勝手なイメージでは冷凍したらくっついて凍ってしまい、ブロック状になるのでは…と心配でしたが、どうやら①の水気をとる作業をきちんと行うことでその心配は無いようです。
袋を開けていない状態
未開封の袋のまま冷凍する場合は小さな穴をあける必要があります。そうすることにより、袋内に空気が少し入り、鮮度良く保存することができますよ。
茹でてから冷凍保存する方法もあります。こちらも同様にしっかりと水分をふき取る必要があります。やっぱりここでも是非水から茹でてください。おすすめです。
保存期間としては冷凍庫内の状況や個人差にもよりますが約2週間程度は持つようです。
冷凍したもやしを使うと、解凍時に水分が出てきてしまうのでシャキシャキ感はありません。そのためサラダやお浸しなどにせず、炒め物、スープに入れるのが良いです。
冷凍させずに少しでも長持ちさせるには?
- 買ってきたらタッパーなどにうつす
- 空気に触れさせないため水をはる
- ふたをして冷蔵庫へ保管
注意点として水を毎日変えましょう。
ちょっと面倒ではありますが毎日変えれば状態によっては3日~1週間は持ちます
水を変えないでそのままだと2日ほどしか持ちません。水に浸すことによってビタミンCなどの水溶性の栄養成分が流れ出てしまいます。2~3日以上は使わないとわかっていたら冷凍保存の方が良いでしょう。
まとめ
- 洗う時は水洗いで!
- 洗わない時はもやしが傷んだりしていないかしっかり状態をチェックしましょう。
もやしを保存するときは…
- 袋に1~2か所穴を開ける
- しばらく使わないとわかっていたら冷凍庫へ!
基本的には個人の好みで洗う方法をかえたり、洗う・洗わないは決めて良いみたいです。
ただもやしの状態をチェックすることが一番大事ですのでその点をわすれないようにしたいですね。