野菜とか食べ物豆知識

知っているようで意外と知らない野菜の知識を調べてみる!

もやしは洗う・洗わない?洗い方ってあるの?

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皆さんはもやしを洗いますか?それとも洗いませんか?

「洗うにきまってるじゃない」という人もいれば「洗わないよ」という人もいるかもしれません。今回は洗い方から保存までもやしの扱い方をご紹介します。

 

そもそも洗うとどうなる?

洗うことによって風味・みずみずしさがアップし、シャキシャキとした食感が出ます。

 

どうやって洗う?

基本的には水洗いでOKです。

洗い方は人によって様々で、ボールとザルにあける人もいれば、もやしの入っていた袋の中に直接水を入れてそのまま洗う人もいるようです。

この袋に直に水を入れるという考えは私の中にはなかったのでかなり驚きました。基本的に私はザルにあけて洗いますが洗い終わったあとザルに豆の部分やひげ、折れて短くなったもやしがザルのあの隙間に入り込んでしまっていているんですよね。

引っかかって取れにくいし、洗うの面倒だなぁって思いながらも結局洗う…なんてことをいつも繰り返していたので、今度からはこの方法も取り入れて行こうと思います。

洗い方に関しては好みや状況などで使い分けるのも良いですね。

 

どうやら「洗う派」と「洗わない派」がいるらしい⁉

「もやしの洗い方か…ただ水で洗えばいいんじゃないの?でも念のため色々調べてみよう…」と思い検索してみれば、なんともやしを洗う派と洗わない派が存在することがわかりました。

両者の意見をいくつかピックアップしてみました。

 

洗う派

  • 袋の中でもやしが呼吸しているから空気がこもることによって臭いが発生するのでそれを洗い流すため。
  • もやしから出た水を洗い流す
  • 水だけで育て、薬品などを使用していないということは、かえって雑菌に弱く、菌が繁殖しやすい環境にあるので洗浄が必要。
  • 出荷の際、次亜塩素酸ナトリウムなどで殺菌している工場もあるので、それを洗い流す。
  • 袋に洗えって書いてあるから

 

多くが上記に近い意見が集中していました。

出荷の際の次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌作業は、メーカーによって異なります。一概に「全て次亜塩素酸ナトリウムによって殺菌されている」という認識を持つのは危険です。メーカーによっては薬品を使わず清浄な水での洗浄作業をして袋詰めをし、出荷しているメーカーもあるからです。

袋を開けてみて「ん?薬品の臭いがするな」「ちょっと気になるな」と感じたら洗うようにしましょう。

 

洗わない派

  • 単に面倒くさいから
  • 出荷前に清浄な水で洗浄しているから
  • 化学肥料などを使わないで育ててるから大丈夫
  • 袋に洗わずに使用できると書いてあるものもある。(ただし加熱調理の必要は有ります)
  • 結局火を通すから問題ない
  • 次亜塩素酸ナトリウムは加熱することで食塩と酸素に分解される。よって洗わない

 

どれも「確かにそれもそうだな。」と納得できますね。

もやし生産者協会によると基本的に洗わなくても大丈夫と。書かれていますね。

しかし、製造時きれいに洗浄されて出荷された時と、店頭に並べられ、私たちの手元に届く時では勿論もやしの状態は違いますから、もやしの状態をチェックして私たちで判断する必要もありますね。

 

他にもこんな意見が…

  • 茹でるならそのまま洗わずに茹でる
  • 炒め料理なら洗う
  • 奥さんは洗ってるけど自分は洗わない
  • 親と洗う洗わないでけんかした(投稿者の方は洗う派だそうです。)
  • 気分による
  • 気持ちの問題

 

なるほど料理別に使いわけているのですね。

しかし、もやし一つでけんかにまで発展するとは…たかがもやし、されどもやしですね…。

 

最終的には「病は気から」という言葉があるように最後の二つの意見で全て解決できそうですね。(笑)

 

個人的な意見ではありますが、私はもやしをはじめとした野菜類は全て洗うようにしています。

一言でいうと「生理的に」この一言で片づけられるのですが、理由を挙げるとしたら、加熱調理をすることで、確かに雑菌などは死滅するかもしれませんが、その作業だけでは古くなったひげの部分だったり、万が一に起きてしまった異物などの付着物の除去は出来ないからです。

数年前に学校給食の調理従事者を対象とした衛生講習会に参加した時は給食などの大量調理施設においての実験報告で、もやしを洗浄した際、床に零れ落ちた水から多くの雑菌(主に大腸菌)が検出されたという話を聞いたこともあります。

私は当時小学校で給食業務をしていたので初めて聞いたときは衝撃でした。この話を聞いて以降は念入りに洗うようにしています。

個人宅と集団では規模は全く違いますが、それでも今ももやしに関しては私は5分ほどは水を出しっぱなしにして洗い流すようにしています。

 

保存方法

もやしは他の野菜に比べて傷むのが早いですよね。

買い物に行って安いからとたくさん買ってきてもいざ使う時に傷んでしまっていては、元も子もないですし、なにより一生懸命作ってくれた方々に申し訳ないですよね。こういった野菜の廃棄量が増えているのも問題視されているんですよ。せっかく買ってきたものを無駄にしてしまわないように上手に保存できる方法を

 

 袋に穴を開けてから冷蔵庫で保存

もやしは袋詰めされてからも生きており、呼吸をしています。

買ってきたそのままの状態で冷蔵庫に入れておくと、もやしが酸欠のような状態になってしまい、早く傷んでしまいます。

お店で買ったときはピッタリと真空状態に近くても時間が経つと袋の中が膨らみ、もやしから水が出てきてしまいます。

それを防ぐためには爪楊枝などで1~2か所ほど袋に穴を開けます。そうすることでともやしの呼吸を助け、傷みにくくできますよ。

 

もやしは他の野菜よりも鮮度の低下が早いです。冷蔵庫にしまう時は野菜室へ入れるのではなく、野菜室よりも温度の低いチルドルームで保管するようにしましょう。

野菜室がない場合は野菜室よりも温度の低い冷蔵室に入れましょう。

 

一度湯通ししてから保存

茹でることによって殺菌してしまいましょう。

生の状態で保存するよりほんの少し長持ちさせることができます。

ここでおすすめしたいのが、実践されてる方もいると思いますが、もやしは「水から茹でる」ことです。

持論ですが豆類って基本的に水から茹でますよね。「ということはもやしだって豆からできてるからいけるのでは?」っていうだけの話です。水から茹でるとふにゃふにゃにならずにシャキシャキとした食感が残るので、サラダやお浸しがおいしく感じるんですよね。

 

冷凍させる

冷凍も出来ます。意外ですよね。冷凍できないものだとばかり思っていました。

袋を開けてしまった場合

  • (洗ったあと)水気をとる
  • ひげをとる

この処理をして袋に入れれば完了です。勝手なイメージでは冷凍したらくっついて凍ってしまい、ブロック状になるのでは…と心配でしたが、どうやら①の水気をとる作業をきちんと行うことでその心配は無いようです。

 

袋を開けていない状態

未開封の袋のまま冷凍する場合は小さな穴をあける必要があります。そうすることにより、袋内に空気が少し入り、鮮度良く保存することができますよ。

 

茹でてから冷凍保存する方法もあります。こちらも同様にしっかりと水分をふき取る必要があります。やっぱりここでも是非水から茹でてください。おすすめです。

 

保存期間としては冷凍庫内の状況や個人差にもよりますが約2週間程度は持つようです。

 

冷凍したもやしを使うと、解凍時に水分が出てきてしまうのでシャキシャキ感はありません。そのためサラダやお浸しなどにせず、炒め物、スープに入れるのが良いです。

 

冷凍させずに少しでも長持ちさせるには?

  • 買ってきたらタッパーなどにうつす
  • 空気に触れさせないため水をはる
  • ふたをして冷蔵庫へ保管

注意点として水を毎日変えましょう。

ちょっと面倒ではありますが毎日変えれば状態によっては3日~1週間は持ちます

水を変えないでそのままだと2日ほどしか持ちません。水に浸すことによってビタミンCなどの水溶性の栄養成分が流れ出てしまいます。2~3日以上は使わないとわかっていたら冷凍保存の方が良いでしょう。

 

 

まとめ

  • 洗う時は水洗いで!
  • 洗わない時はもやしが傷んだりしていないかしっかり状態をチェックしましょう。

もやしを保存するときは…

  • 袋に1~2か所穴を開ける
  • しばらく使わないとわかっていたら冷凍庫へ!

基本的には個人の好みで洗う方法をかえたり、洗う・洗わないは決めて良いみたいです。

ただもやしの状態をチェックすることが一番大事ですのでその点をわすれないようにしたいですね。