野菜とか食べ物豆知識

知っているようで意外と知らない野菜の知識を調べてみる!

もやしの加熱時間はどれくらい? レンジに袋のまま入れても大丈夫?

今週のお題「おかあさん」

「もやしを生で食べるのが好きだけど、大丈夫だよね?」

「この間、面倒くさかったから、もやしを袋のまま電子レンジにいれちゃったよ」

「もやしはキレイな場所で育ててるんでしょ?だったらそのまま食べてもいいんじゃないの」 

という声に対して「大丈夫!大丈夫!私もそうしてるよ!」という人もいれば、「いやいや、危ないよ。ダメでしょ…。」という意見も出てくると思います。

 

実際どうなのでしょう?

 

何かと謎が多く、消費者の頭を悩ませているもやし。

今回は色々な方面からもやしについて考え、知っていればちょっと得する。そんな情報をご紹介します。

 

加熱時間はどれくらい?

結論としては1分前後が一番無難です。色々な意見があるのですが、1分前後が無難!という結論にいたりました。

「シャキシャキ感が好きだから」「食感を残したいから」という方たちはやはり時間は短めで、「20~30秒くらいで」という意見もあれば、中には最速で「10秒で」という意見もあるくらいでした。

あまりにも時間が短すぎると量にもよりますが、もやし全体に熱が行き届かず、加熱したとは言い難いですね。

 

この秒数で間違いなし!という確実な解が無く、断定的な答えは出せないのですが、全体的に「1分くらい」という声がかなりの割合を締めており、問題無さそうなので、「1分前後」が良いと判断しました。

 

 

袋にいれたままレンジにいれてもいい?

答えは「数十秒なら大丈夫」です。

しかし注意すべきことが1点。

袋が膨張して熱が袋の中に閉じ込められて爆発…なんて悲劇にならないように、必ず袋の上部を少しあけるようにしましょう。

 

なぜ袋を開ける?

先ほども述べたように袋の中で熱気が充満して膨張、最悪爆発するということが予測できるからです。

これは袋を少しあけてあげれば解決できそうですね。

 

もう1点挙げるとすれば、洗わずにそのまま入れた場合です。

もやしから出た臭いがそのまま一緒に加熱されてしまうので、もやし特有の青臭さが残ったままになってしまいます。

 

袋から出せば良い?時間はどれくらい?

袋から出せば問題ないです。

耐熱容器に出して、(この時なるべくもやしを平たく並べると熱が均等に伝わります。)500Wで2分、600Wで1分40秒ほどレンジにかければ熱が通ります。

 

 

電子レンジでもやしが長持ちするらしい?

もやしは出荷から店頭に並べられるまでの間から購入した後までも成長を続けているため品質悪化が早い野菜です。

 

どうやら袋上部を少しあけて500Wで15秒、600Wで10秒ほど過熱するとこのもやしの成長をストップさせることができるようなのです。

 

数日経ったもやしを観察したところ、見た目で大きな変化はないものの、もやしから出る水の量に大きな違いがあり、加熱したものに比べ、生の状態のもやしは倍近い量の水が出ていたそうですよ。

 

 

もし半生・加熱不足だとどうなるのか?

過熱が不十分だともやしについてしまった菌を殺しきることが難しいです。

食中毒にまでは至らないものの、お腹の調子を悪くしてしまう人もいるかもしれません。

 

先日もやし入りの野菜炒め物でもやしが半生の状態で食べましたが、シャキシャキし過ぎていましたね。半生ということで他の野菜との温度差もあってか違和感しかなかったです。

 

「炒めものだからじゃないか」「温度の低いお浸しやサラダなら平気なのでは」とも考えられますね。購入して2日経ったものを使いましたが、口の中に入れたら臭いが気になってしまって結局全部食べきれなかったですね。

 

お浸しやサラダなど調味料を漬けるもの、出来上がりに調味料をかけるような料理なら味がなじみますが、炒め物やスープ類ですと半生・加熱不足だと味がなじまず、出来上がっても料理の中でもやしが見た目にも味にも浮いてしまっている感じがするので、一緒に入れる材料と同じようにしてあげた方がおいしく出来上がります。

 

やっぱり生で食べない方が良いのか?

買ったその日のうちの状態なら臭いが気にならないかもしれませんが、数日経った場合、臭いが気になって食べられないし、生っぽさが気になるのではないかと思います。

 

そもそも、もやしは加熱調理することを前提に作られています。

ベトナムや韓国などの海外ではもやしを生で食べるという食文化があると思いますが、日本と海外では食品衛生基準が異なりますので、しっかりと加熱してから食べた方が良いです。

 

加熱することで栄養素の変化はある?

もやしには栄養満点!栄養豊富!というわけではないのですが、多くの種類の栄養素を含んでいるので、バランスの取れた食材です。主にビタミンCと葉酸を始めとする水溶性ビタミン、カリウム、食物繊維が含まれています。

 

水溶性ビタミン

ビタミンCや葉酸などの水溶性ビタミンは腸で吸収され、余分な量は尿と一緒に排泄されるため、過剰症の心配はありませんが、欠乏症に注意したい栄養素です。

ビタミンCは抗酸化作用(簡単に言うと体の中をさびにくくするという感覚です)や、コラーゲン生成、鉄分の吸収を助けてくれるビタミンとして有名ですね。

 

葉酸

葉酸は普段の生活の中では欠乏症になりにくいですが、不足すると特有の貧血症状が出たり、神経管閉鎖障害などになってしまいます。

特にお酒を飲み過ぎる方や妊娠中の女性では不足気味になりやすいので該当する方は積極的に摂取することをおすすめします。

 

カリウム

カリウムはナトリウムとともに体内の水分のバランス調整や維持、筋肉の収縮やエネルギー代謝の助けをするので生命活動の維持に欠かせないものです。

 

料理をするときは…

ビタミンCなどの水溶性ビタミンとカリウム葉酸は水に溶けやすく、熱に弱いという特徴があるので、洗う時もサッと洗うのが良いです。

味噌汁などの汁物、蒸し料理や鍋料理にすれば溶けだした栄養素も効率的に取れますよ。

 

食物繊維がとれる

野菜類は加熱すれば「量」を取ることができるので、便秘解消やコレステロール値、血糖値などの上昇抑制効果もありますから健康面に良い効果が期待できます。

 

ダイエットの強い味方

緑豆もやしの場合、エネルギーは100g14㎉ほどしかありません。

一般的に販売されているものの多くは1袋あたり大体250g~300g程度ですから、一人で全部食べたとしても35㎉~42㎉ですので、ダイエットメニューに取り入れるのにピッタリですよ。

ただ低カロリーだからと言って安心して調味料をドバドバ入れてしまうと元も子もないので気をつけてくださいね。

 

 

まとめ

  • もやしを加熱するときは全体に熱が伝わるよう調整しましょう
  • 場合にもよりますが、大体1分程度を目安に火を通しましょう
  • 電子レンジでは2分前後で熱が伝わります。
  • 袋のまま電子レンジは危険!袋の上部を少し開けるか、耐熱容器に移し替えましょう
  • 電子レンジで10秒から15秒の加熱でもやしの成長をストップさせることができます。
  • 生で食べるよりも火を通した方がおいしく食べられます。
  • 他の食材と出来上がりの状態を一緒にしてあげましょう。
  • もやしはダイエットの強い味方‼

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加熱する時間ももちろん大事ですが、

食材を扱う時期や状態、「何を作るか」「何と組み合わせるか」によっても変わりますので臨機応変に対応できると良いですね。

 

低カロリーで便秘解消にも一役買ってくれて尚且ついつでも安価で手に入れられるもやし。

とは言え、食べすぎ、買いすぎはNGです‼

他の食材と組合わせた場合、大体1人1食あたり1袋の4分の1から2分の1程度がちょうど良いので適切な量を食べ、必要な量を買うようにしましょう。